ホルモン注射を始めて、もう8か月くらいになります。

最近、自分でも「ちょっと変わってきたな」と感じることが増えてきました。

まず分かりやすいのがヒゲ。

以前と比べると、だいぶ薄くなってきました。

毎日自分の顔を見ているので、少しずつの変化ってなかなか分からないんですけどね。

でも最近は、鏡を見ていても、

「あれ、前とちょっと違うな」

と思うことがあります。

ヒゲだけじゃなくて、顔の表情というか、全体の雰囲気も少し変わってきたような気がします。

前は「頑張って化粧してる」感じがしていた

以前の自分は、化粧をして鏡を見ても、どこか自分の中で違和感がありました。

言い方はちょっと悪いですけど、

「おじさんが一生懸命化粧してるな……」

みたいに、自分では見えてしまうこともありました(笑)。

もちろん化粧をするのは好きだし、女性らしい服を着るのも好き。

それでも外に出ると、「どう見られてるかな」というのは、やっぱり気になっていました。

それが最近は少し変わってきました。

ヒゲが薄くなったこともあるし、顔の雰囲気も少し柔らかくなったのかな。

自分で鏡を見たときにも、以前より自然に女性らしく見えるようになってきた気がします。

そして、それと一緒に変わってきたことがあります。

スーパーのレジで声を出すのが苦手だった

それが「声」です。

私の声自体が女性らしく変わった、という話ではありません。

声は普通に今までの自分の声です。

以前はスーパーで買い物をして、レジで店員さんから、

「レジ袋はいりますか?」

と聞かれたとき、ちょっと小さな声で答えていました。

「お支払いは何にしますか?」と聞かれたときも同じです。

自分の声を普通に出すことに、少し抵抗があったんですよね。

せっかく化粧して女性らしい格好をしているのに、普通に声を出したら「あ、男だ」と思われるんじゃないか。

そんなことを気にしていたんだと思います。

だから、なるべく目立たないように小さな声で答える。

今思えば、けっこう気にしていたんですね。

最近は普通に自分の声で話せる

でも最近、それが変わってきました。

スーパーのレジで、

「レジ袋はいりますか?」

と聞かれたら、

「レジ袋お願いします」

「お支払いは何にしますか?」

と聞かれたら、

「バーコードで支払いします」

普通に言えるようになりました。

女声を作っているわけでもありません。

声を高くしているわけでもありません。

小さな声でごまかしているわけでもない。

いつもの自分の声です。

本当にそれだけのことなんですけどね。

でも、これがなんだか嬉しいんです。

変わったのは声じゃなくて、自分の気持ち

考えてみると、声が変わったわけではありません。

変わったのは、自分の気持ちなんだと思います。

ホルモン注射を始めて8か月くらい。

ヒゲが薄くなって、顔の雰囲気も少しずつ変わってきた。

鏡を見たときにも、以前より今の自分を自然に受け入れられるようになってきました。

そういう小さな変化が積み重なって、

「別にこのままの自分でいいじゃん」

と思えるようになってきたのかもしれません。

女性らしく見せなきゃ。

声も女性らしくしなきゃ。

そうやって全部を頑張らなくてもいい。

普通に化粧して、好きな服を着て、いつもの自分の声で話す。

最近は、それが少しずつ自然になってきました。

8か月経って、一番嬉しい変化かもしれない

ヒゲが薄くなったことも嬉しい。

顔の雰囲気が変わってきたことも嬉しい。

体の変化も、もちろん嬉しいです。

でも、

「レジ袋お願いします」

「バーコードで支払いします」

そんな普通の言葉を、普通に自分の声で言えるようになったこと。

これも自分にとっては、けっこう大きな変化なのかもしれません。

以前だったら、たった一言しゃべるだけでも少し気にしていたのに。

今はそんなことをあまり考えず、普通に話している自分がいます。

ホルモン注射を始めて8か月。

見た目だけじゃなく、気持ちも少しずつ変わってきた。

最近は、そんな変化がちょっと嬉しいです。