【MTF記録】女性ホルモン注射を始めて一週間。大きな変化はなくても、気持ちは確かに前へ

こんにちは。
今日は、はじめての女性ホルモン注射から一週間が経った今の気持ちを、
残しておこうと思います。

たった一週間。
でも私にとっては、とても大きな意味を持つ七日間でした。
身体は静かで、変化らしい変化はまだ見えないけれど、
その静けさの奥で、心が少しずつ前へと動き始めているのを感じています。

一週間たっても、身体の変化はほとんどなし

― 焦りも不安も、ゆっくり手放していく時間

女性ホルモン注射を受けてからの一週間。
正直に言えば、目に見える身体の変化はまだほとんどありません。
胸が急に張るわけでもなく、肌質が変わったと断言できるような瞬間もなくて、
「本当にこれから変わっていくのかな？」と、
ふと不安がよぎる瞬間がないわけではありません。

でも、ネットで読んでいたような副作用も特になく、
眠れないほどしんどい日があったわけでもありません。
仕事もいつもどおりこなせて、生活のリズムも大きく乱れませんでした。

“何もない”というのは、ある意味では安心でもあります。
身体が無理をしていないという証拠でもあって、
ゆっくり時間をかけて変わっていくんだな、と
自分に言い聞かせる余裕も少しずつ出てきました。

そして何より、
変化のスピードは人それぞれ、焦らなくていい。
そう思えるようになったこと自体が、私にとっては大切な一歩です。

でも、いちばん変わったのは“気持ち”

― 行動できた自分を、やっと認められた気がした

身体は静かなままなのに、
心の中だけはすごく動いた一週間でした。

ずっと何年も、頭の片隅に残り続けていた
“女性ホルモン注射を受けたい”という願い。
いつかやりたい、いつか行きたい、
でもまだ踏み出せない──そんな状態が続いていました。

だから今回、
実際にクリニックへ行って、
注射という形で自分の「これから」を選択できたことは、
私にとって想像以上に大きな意味がありました。

行動に移せた瞬間、
心の中にふわっと温かい光が灯ったような感覚があって、
「あ、やっとここまで来られたんだ」と
自分を認めてあげられたような気がしました。

自分が自分を肯定できると、
世界の見え方が少し柔らかくなります。
物事を前向きに受け取る力が生まれて、
焦りや迷いも少しずつ薄まっていく。

身体の変化はまだ遠くても、
心が整っていく感覚は確かにあって、
それが今の私を支えてくれています。

明日は二回目の注射。

少しずつ、理想へ近づいていく静かなよろこび

そして明日は、いよいよ二回目の女性ホルモン注射。

こうして一週間ごとにクリニックへ通うたびに、
「また一歩進んだんだ」と思えて、
静かな喜びが胸の奥にじんわり広がります。

未来の変化を想像すると、
不思議と怖さより楽しみのほうが大きくて、
「ああ、この先どう変わっていくんだろう」と
なんとも言えないワクワクした気持ちになります。

もちろん変化には時間がかかる。
すぐに理想の身体になれるわけじゃない。
それでも、ゆっくりとでも前へ進んでいるという事実が、
今の私にとっては何より励みになっています。

明日、注射を受けるときも
きっと同じように胸の奥が少し温かくなるんだろうな、と
そんな風に思っています。

おわりに

大きな変化がなくても、心は確かに前へ動いている

この一週間を振り返ってみると、
見た目の変化はほとんどないけれど、
心の在り方がゆっくり整っていく感覚がありました。

小さな進み方でもいい。
道を間違えていないという安心があるだけで、
日々の景色が少し優しく感じられます。

これからも焦らず、
自分のペースで、無理なく。
ていねいに変化を受け止めながら
また記録を続けていきたいと思います。

一歩ずつで大丈夫。
私は、ちゃんと未来へ向かって歩けている。

これからの変化も、またここに書いていきます。

女性ホルモン注射後の体の記録