【MTF記録】女性ホルモン注射の日。久しぶりのメイクとスカートがくれた小さな高揚感

今日はクリニックで女性ホルモン注射の日

今日はクリニックで女性ホルモン注射を受けてきました。
何度か通うようになった今でも、この日は特別です。
大きなイベントがあるわけではないけれど、
「今日も自分を大切にする一日なんだ」と、
静かに気持ちが整っていくような感覚があります。

朝の支度をしながら、
この一週間のこと、最近の自分の変化のことを
自然と思い返していました。

この二日間はノーメイク。だからこそ気づいたこと

ここ最近は、ほぼ毎日メイクをして過ごしていました。
メイクは、気分を切り替えたり、
自分らしさを確かめるための大切な時間。
それがすっかり日常になっていたのですが、
この二日間は珍しくノーメイクで過ごしていました。

以前の自分なら、
「メイクをしないと落ち着かない」
「ちゃんとしていないと不安」
そんな気持ちが強かったと思います。

でも今は、ノーメイクの日があっても、
自分を否定しないでいられる。
そのことに、少し驚きながらも、
心の余白が生まれてきたのを感じました。

数日ぶりのメイクとスカートで、ふっと気持ちが上向く

そして今朝。
久しぶりにメイクをして、スカートをはいた瞬間、
気持ちがふわっと明るくなりました。

「やっぱり好きだな、この時間」
鏡の前で、そんなことを静かに思いました。

以前のような高揚感とは少し違って、
無理にテンションを上げるのではなく、
自然に心が喜ぶ感じ。
この感覚がとても心地よく感じられました。

最初の一週間は、ほとんど変化を感じなかった

ホルモン注射を始めて最初の一週間は、
正直なところ、ほとんど変化を感じませんでした。
「気のせいかな？」と思うくらい、
身体も気持ちも大きな違いはなくて。

それでも、今振り返ると、
あの期間も確実に必要な時間だったのだと思います。
見えないところで、
少しずつ準備が進んでいたような、
そんな感覚があります。

二週目に感じた、胸の張りと乳首のちくっとした感覚

この一週間は、
胸の張りを感じたり、
乳首がちくっとするような感覚がありました。

大きな変化ではないけれど、
「確かに変わってきている」と実感できる出来事。
身体が静かに応えてくれているようで、
そのたびに、少し安心する自分がいました。

最近、家でゆっくり過ごす時間が増えた理由

最近は、家でゆっくり過ごす時間が増えています。
以前の自分は、
どこか常に肩に力が入っていて、
「おしゃれして外に出なきゃ」
「行動しなきゃ」
そんな気持ちに追われていたように思います。

とにかく女性を感じられる行為に、
必死にしがみついていた感覚もありました。
レディースの洋服を買いに行ったり、
ランジェリーを探したり、
メイク用品を揃えたり。

それらは決して悪いことではなくて、
当時の自分には必要な時間だったのだと思います。

女性ホルモン注射を始めてから、心が安定してきた

女性ホルモン注射を始めてから、
明らかに心が安定してきました。

あれほど強かった、
「がむしゃらに何かをしなければ」という感覚が、
少しずつ薄れてきています。

今は、無理に何かを足さなくても、
自然体でいられる時間が増えました。
家でゆっくり過ごしていても、
自分が空っぽに感じることがありません。

体の変化がくれた「内側にある女性」という感覚

もしかしたら、
体の変化のおかげで、
自分の内側に女性を感じられるようになったのかもしれません。

外見や行動で必死に証明しなくても、
「ここにある」と思える安心感。
それが、今の自分をとても楽にしてくれています。

次の一週間も、無理なく、ていねいに

次の一週間が、また楽しみです。
どんな変化があるのか、
どんな気持ちになるのか。

でも焦らず、比べず、
無理なく、ていねいに。
このペースを大切にしながら、
これからも記録を続けていこうと思います。

女性ホルモン注射後の体の記録